映画『王様と私』はタイを侮辱しているとされ、上映禁止になっていましたが、これも外国人専門家の活躍ぶりを示すひとつの例といえるでしょう。
『王様と私』のアンナは見事な教育効果を挙げたようですが・・・
残念ながら、外国人専門家の指導による行政面でも技術移転は十分な効果をおさめていませんでした。
おそらく戦前のタイの人々には、顧問として君臨していた外国人を敬うだけであり、外国人専門家の知識や技能を自分のものにするという意識は希薄であったに違いありません。
学歴や身分での評価はあっても、経験によって得た知識や技術を評価する制度はタイにはなかったからです。
世銀から報告の提示を受けてタイ政府が考えたのは、先進国への留学生の派遣でした。
先進国からの援助をもとにしたり、ささやかなタイ政府の奨学資金の貸与で先進国へ学生をおくりこんだのです。
民間企業や自費による留学も増えました。